2012/05/31

走るということ


なんとなく走ろうと思ってランニングを始めて3年が過ぎた。
大方の事に対して飽きっぽい僕にしては、珍しいことだ。
今でも早起きした日の通勤前や、週末にはたっぷり走っている。
ごくたまに近場の市民マラソン的な大会にもエントリーしたりもしている。
友達なんかに言わせれば、ただ走るだけなんのスポーツなんてくだらない..。
だそうだが、 なかなかこれが性に合っているらしく地味に楽しんでいる。

むしろ走り出したことで僕の人生は大きく変化した。

今でも走っている間には、実にいろんなことを考える。
電車に乗っている時間、車を運転している時間、 夜中にレコードを聴いている時間、バーや居酒屋でお酒を飲んでいる時間。
いろいろ考えを巡らせる贅沢な時間はたっぷりあるはず。
なのに不思議と走っている間にしか考え得られない種類のものが絶対的にあり、
それが、結局のところ僕の人生の行先を標すコアになっているように思う。

体を限界に近いところまで動かしながらものを考える。
現代人が長い進化の歴史の中で忘れつつあった感覚なのかも知れない。
それが例え遠回りであってもいい。
自分の2本の足で地面を蹴りながら、考えて出した答えには、間違うことはあってもズルさはないと思う。