2012/04/04

アナログな旅


10代の頃、と言うとかれこれ四半世紀近く!前の話になっちゃうけれども、音楽を聴くことと本を読むこととが何より好きだった僕は、SONYのウォークマン(カセットテープ式ですよ!)と文庫本を数冊リュックサックに入れてよく旅に出た。
まだ中高校生で充分なお金もあるはずがなく、青春18切符のような鈍行列車を乗り継いで乗り継いで辿るたいした目的のない旅。

 目的地じゃなくて、その道中そのものを純粋に楽しんでいた旅。 そんな時間が大好きだった。
 なぜならば、誰にも邪魔されることなく、本を読んで好きな音楽を聴ける時間がたっぷりあるから。

 やがて大人になって、恋人が出来たり結婚して家族が出来たり、仕事に夢中になったりして、そんな楽しみもすっかり忘れてしまったけれど。
この歳になると、その頃のようにリュックサックひとつでふらっと旅に出るようなシンプルなことに純粋にちょっと憧れたりもする。
そう、気に入りの音楽と本とカメラと真新しいノートを1冊持って。
携帯電話もパソコンもなしの、たいした目的のないアナログな旅。

なんてことを想い巡らせながら、それをパソコンの日記に書いちゃってる僕。

アナログなんだかデジタルなんだか...。